ラグの織り方・製法を写真と解説で紹介します。ご覧になりたい項目をボックスの中からお選びください。
ラグの製造法としては、最も歴史の古い手法が、ハンドノッテッド(緞通)です。
たて糸にパイルを結び、カットしながら織っていく為、作るのに非常に時間がかかるのが特徴です。色や柄が最も自由に作れる事から、美術工芸品的な意味合いを持つラグも数多く存在します。
ハンドルームは、手織り機によって織られたものを指します。一列ごとに目の詰まり具合やパイルの状況を確かめながら丹念に織り上げていきます。機械織りのような端正さと、手織りの温もりを感じさせるラグです。
タフテッドカーペットとは、タフテッドガンやタフテッドマシンによって、基布にパイルを刺し込む刺繍方式の製法によるラグのことを言います。
織りじゅうたんに比べて高速で大量生産できるのでコストが安いというメリットがあります。タフテッド技術の進歩で、最近は織りじゅうたんと見間違うほどの柄やテクスチャーも可能になりましたが、どうしてもまだ柄の鮮明さや繊細さに少しかけるようです。また通気性は、基布と基布を糊材で貼り付けているため、織りじゅうたんに比べて通気性が良いとはいえません。
刺しあがった後、第二基本布が貼りあわされて製品となります。裏面にラテックスを塗り、さらに化粧裏地を裏地を張付けます。
ジャカード織機で作られた織物の総称です。
ジャカード織機は1801年、フランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカールによって発明された自動織機で、パンチカードを利用しており、パンチカードの1列の穴が横糸および経糸1本に対応しています。
パンチカード上の穴の有無に従って針を上下させ、カードのパターン通りの模様を織る。それまで複雑な模様の布を織ることは非常に手間がかかっていましたが、模様に対応したパンチカードによって格段に簡単になりました。
この方式は、カードを入れ替えることで布の模様を簡単に変えられることから、複雑な模様を大量生産できるようになったのです。最近はパンチカードの代わりにコンピュータを用いた電子ジャカードが普及しています。